この日、
左写真は谷地区でみた養蚕農家の集落。中央に「二つ櫓」を載せた大きな民家が見える。
母屋の左側に二階屋が増築されたようになっているのは、生活空間が母屋から追い出されてしまった結果ではないかと推測している。
二つ櫓の養蚕農家の近影。
ひとつ前の農家の近影。
やはり、大棟の気抜きは「二つ櫓」方式だった。
深沢地区で見かけた養蚕農家。
他の農家のほとんどは、瓦葺きの切妻屋根だが、ここは、草葺きの入母屋屋根の二階屋である。2階に廻り縁がなく、2階での飼育や上蔟の作業効率が最適化されていないことから、他の農家よりも時代が古いのではないかと思う。
正面からの間取りも古そう。玄関の右側が
「糸狭間」とは、上州の養蚕農家がかつて、家内制手工業(自家用)、あるいは、問屋制家内工業(輸出用)の形態で生糸を製造した部屋だ。
(2008年12月28日訪問)