カバーエーパゴダ

デコレーションケーキ型の本堂の中心に入れる。

(ミャンマーヤンゴン管区ヤンゴン)

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ヤンゴン市街からヤンゴン空港へ向かう場合、ほとんどのタクシーが利用するのがカバーエー通り。「カバーエー」は「世界平和」の意味だ。

帰国のために空港へ向かう途中、その通りの名前の由来でもあるカバーエーパゴダへ立ち寄ることにした。

前回のヤンゴン出張のとき、タクシーの運ちゃんがかたくなに違う方向へ走らなければ、あの日のうちに消化するはずだった寺である。

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1952年に当時の首相が平和を祈念して造営したパゴダだという。比較的新しい寺といえる。

観光寺院のため、広い駐車場があり門前に茶店が何軒かあった。

巨大なライオンがお出迎え。中央に見える層塔の載った建物は、山門というか回廊の入口の玄関であり、パゴダはその奥になる。

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山門の中にはわかりやすい履物預かり所がある。

ここに履物を預けたが、この寺のあとで裏にある別の寺に行くのに道路を裸足で歩く羽目になってしまった。

寺の境内はタイル張りで歩きやすいが、道路は小石などがちらばっているし日に焼けているので、日本人が裸足で歩くのは大変である。そのまま隣の寺に行く予定があるなら、履物は自分で持っていこう。

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山門を入るとアーケードになっている。

両側にはお土産物屋さんが続く。充実度はシュエダゴンパゴダに準ずるレベル。

ヤンゴンから日本への帰国前に、チープな仏像とか変な土産物を買いたい場合、この寺に立ち寄るのがてっとり早いだろう。

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土産物屋を見てみよう。

安物の仏像屋。たぶん樹脂を型抜きして金色のペンキにどぶ漬して作っていると思われる。土産物であり、ミャンマー人がお寺や仏壇に本気で飾るような仏像ではないような気がする。

日本のお寺の門前町でも、小さな観音様とか大仏を売っていたのを思い出す。いまでもあるんだろうか。

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玉座が売っていた。仏陀の椅子なので、玉座ではなくて厳密には「獅子座」か。

樹脂で作られた仏像はLEDで光る。こういう小さな仏像がタクシーのダッシュボードの上に置かれていたりする。

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「ピッタインダウン」というミャンマーだるま。ピッタインダウンは直訳すると「七転び八起き」なので、「達磨」とういのは正確ではないかもしれない。男女の違いがあり、前髪が七三分けなのは男の子、前髪ぱっつんが女の子とされる。買うときはペアで買おう。プラスチック製のものが多く、塗装は剥げやすいので注意が必要。

金色のミミズクも同じような縁起物だが、なんとなく商売をしている家で見かけることが多い気がする。やはり男女があるのでペアで購入しよう。

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張り子の動物。以前、シュエダゴンパゴダで購入したことがある。造りは雑だが嫌いではない。

赤いのはコブウシ。どうして赤いのか・・・。

日本でも福島県に赤ベコという民芸品があるけれど。

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回り灯篭。

日本の仏壇にもギリギリ置けそう。

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光って回る仏画。

いつか帰国時にスーツケースに空間ががあれば購入したいと思っているアイテム。

横スクロールするやつもある。

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木彫りの動物たち。

空港の土産物屋でも売ってる、ややグレードの高い土産だ。

キワモノ感が少なく、ミャンマー土産としてはちょっと違うんだよなぁ。

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木彫りの仏像。

値段はけっこうすると思う。

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おっさん。これは指にタバコを持たせられるやつだな。

今回、ふた回りくらい小さいヤツを、メーラムー寺院の仲見世で購入した、後悔はしていない。

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アウンサンマーケットのようにしつこい売り子がいないので、興味のあるもの、ないもの、じっくり冷やかせるのがうれしい。

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タックンコッカという紙でできた傘蓋(さんがい)

これはお土産ではなくて、お寺へお供えする。

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アーケードを出ると、デコレーションケーキ型のパゴダがあった。

基壇の内部に入れる。

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外周にはまんべんなく仏像が埋め込まれている。

それぞれ、世界の仏教国の仏像紹介という設定なのだ。

日本の仏像はこれ。

特定の仏像の完全コピーではなく、室生寺あたりの釈迦如来立像を参考に、ミャンマーで作られた像ではないかと思う。

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その外側を八曜日の守り本尊が取り巻く。

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パゴダの内部へと入ってみよう。

中央に仏塔を支える太い柱があり、その周囲は広い空間になっている。

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パゴダは本来、内部に入るものではない。

このような構造のパゴダが登場するのは最近なのだろう。

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よく見ると、参拝客からはよく見えないようなところにも仏像が並んでいる。

世界中の全方位に向けて、仏陀の慈悲を発信しようという意図ではないかと思う。

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人々が柱の中に入っていく。

秘仏公開中という風情だ。

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みんな一所懸命に何かを撮影している。

日本だとこういうとき、ほとんどの場合カメラ禁止なのだが、ミャンマーではお寺で撮影禁止ということはめったにない。

博物館が撮影禁止だったくらいだ。

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この水晶の仏塔がどうやらお目当てだったらしい。

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警備員みたいな人たちが花を配り始めた。

水晶のところに奉納するための花だ。

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これが本尊。

私も写真を撮るだけでなく、一応ちゃんと跪拝した。

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外に出てきた。

タコンタイは上にパゴダが載っているタイプ。

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境内の片隅にあった、仏教博物館と思われる建物。

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内部はアジアの地図を再現した巨大なジオラマだが、閉館時間だったらしく、目の前で扉を閉められてしまい、中には入れなかった。

以前、小嶋独観さんとマンダレーで似たような施設を見学したときも、あとちょっとというところで閉館時間になり、締め出されたことがある。

地図ジオラマにはよくよく縁がないなあ。

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このあと、寺の裏手方面にある聖洞窟という寺へ向かう。

タクシーまで戻って移動するほどでもなさそうなので歩いて行くことにした。

裏門ではデート中のカップル達が愛を語らっていた。ミャンマーのお寺ではわりと普通の風景である。

(2014年12月05日訪問)

ビルマの耳飾り: 悲劇のインパール戦線 (光人社ノンフィクション文庫 165)

文庫 – 1997/6/1
武者 一雄 (著)

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