妹尾はかつては児島湾に面した大きな漁村だったのかもしれない。裏通りは狭くいまでも古い町の面影がそこここに残っている。
その町の中心となっているのが
寺は街道に面している。
山門は八脚門の二王門。
山門を入ると石畳の塔頭街になっている。塔頭とは、大きな寺院に付属する小さな寺院のことである。
私にとっての「名刹の判断基準」のひとつに、「塔頭が2つ以上あること」というのがある。この寺には塔頭が4ヶ寺も並んでいるわけだから、まさに名刹の中の名刹。もう、この風景を見ただけでメロメロなのである。
岡山市には以前紹介した余慶寺もあり、塔頭好きにはたまらない地域だ。
塔頭群については、別ページで紹介することにして、とりあえずまず常隆寺本体を見ていこう。
参道の途中にある水盤舎。
本堂の右手前。
墓守の住居か。
境内の裏山が広大な墓地になっているので、専属の管理人がいてもおかしくない。
境内の東のはずれに鐘楼がある。
三間の大型鐘楼だが、ちょっと鈍重なスタイルだ。
本堂の右側、庫裏。
庫裏の横にある玄関(奥)と、中門(左)。
奥に見える大きな屋根は書院ではないかと思う。
本堂の左側にある鎮守の勝尾稲荷。
本堂。
本堂から左側の小山へ渡り廊下がかかっている。
渡り廊下の先の小山の上には観音堂(右)と、三十番神堂(左)があった。
三十番神堂の内部。当サイトでもときどき「
暦のひと月対応して、それぞれの日を守護する30柱の神さまのラインアップのことだ。所属するのは、稲荷大明神や八幡菩薩など普通に知られている神さまになる。
七面天女とは日蓮宗を守護する女神のことだ。当サイトでは、七面天女堂を略して「七面堂」と書くことが多い。
この堂の裏側は墓参者のための駐車場になっているので、参詣するときにはここに駐車するとよいだろう。
(2003年04月27日訪問)