俘虜収容所の開放デッキ台

滑降部はウエーブの樹脂製。

(徳島県鳴門市大麻町桧丸山)

徳島県吉野川の下流、川の北側のエリアを北地(きたじ)という。キタジには鳴門市から池田町まで続く県道12号線・撫養(むや)街道(別名、川北(かわきた)街道とも?)が通っていて、そのうちかなりの区間は歩き遍路が通るいわゆる遍路道(へんろみち)である。

この旧道の遍路道にはさまざまな古い風景が残っていて、私は用もなく通るのが好きだった。このころ、鳴門市から阿波町にかけてこの旧道沿いにある自動販売機、古いガソリンスタンド、そして滑り台を調べていた。その中から滑り台を紹介していこう。

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最初に紹介するのは、板東俘虜収容所跡。

第一次大戦で戦勝国となった日本がドイツ人の捕虜を収用した施設だった。

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その施設跡はいまドイツ村公園という園地になっている。きょうはその園地の滑り台を調べに来たのだ。

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この園地にあった滑り台はこれひとつ。

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タラップからデッキにかけての手すりが一体化した、開放デッキ台。

この手すりデザインとほぼ同一のものは小松島団地で見たことがある。滑降部については池田町の医家神社で見たものと同一だ。

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滑降部の材質が違うだけで、全体の色合いや雰囲気は小松島団地の開放デッキ台にそっくり。

滑り台保存館の分類番号#90と同一。

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滑り台保存館によればこの滑り台のメーカーは都村製作所と推定されている。

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園内にはほかにジャングルジム、ブランコがあった。

(2003年11月01日訪問)

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