屋島(現在は半島)の東側の海域(現在は入り江)を「檀ノ浦」という。紛らわしいのだが、平家が滅亡したのは「壇ノ浦」。ここ檀ノ浦は木偏で別の場所だ。
平家物語で有名な「扇の的」や「弓流し」はこの公園のすぐ横の海上が舞台とされている。
公園には三叉型の滑り台があった。
滑降部の材質はFRP樹脂板。
2レーンとも同一の構造、材質になっている。
FRPの三叉台というと徳島の美馬市木ノ内公園の三叉台をすでに紹介しているが、それとはかなり印象が異なる。
決定的に違うのは、滑降部の側壁がなく、乙女台のような束柱なしの手すりになっていることだ。
ただ、乙女台も木ノ内の台も共通していることは、タラップの側桁が丸パイプになっているということだ。
側桁に踏み板を接合する方法の頼りなさは、乙女台、木ノ内の台に共通するところで、同一メーカーが施工したのではないかというような気がする。
デッキは円形。
滑り出しの手すりが切れていないというのは、先ほど見た屋島中央公園の三叉台とも似ている。
他の遊具もけっこう充実している。
これはコンクリ山。
富士山型だが滑降面はなく、ただ登るだけの山だ。
登り方は4通りあり、四角い穴が1面、川原石のホールドが2面、カスガイが1面という構成になっている。
川原石の埋め込み方はけっこう不均一。
カスガイの面。
斜面は人研ぎなので、滑れないことはないが、滑り降りたところが鈍角に地面に当たるため、滑って楽しめるような斜面ではない。
その横にはヒューム管が並べてある。
「すご~い! ヒューム管の中を通れて楽~し~」みたいな子どもって、いないよね、絶対。
穴のない壁。
グリコじゃんけん的な遊び用か。
サッカーゴールの的当てゲーム用か。
リングクライムと言ってもいいかもしれない。工夫次第で色々な遊びができそうな遊具だ。
象の足。
かなり高さがある。
リングトンネル。
遊び方不明。
ブランコ。
シーソーは今回の高松の公園めぐりでよく見たタイプ。
さすがに雨がひどくなってきたので、きょうはここまでだ。坂出、高松エリアで20ヶ所ほどの公園を訪れたが、人研ぎのオリジナリティのある滑り台はひとつも見つけられなかったのは残念なことだ。
一方で、シンプルな開放デッキ台でこれまでに徳島で見てきたのとは異なるバリエーションをいくつも見つけることができた。滑降部1レーンのシンプルな滑り台は、全国レベルではまだまだ多くのバリエーションがあるのだろう。だがそれらも世代交替が進んでおり、ユニット式の個性のない遊具へと置き換わっている。タラップを溶接して作っているような鉄製台はやがて見られなくなるかもしれない。
2018年4月現在、残念ながら三叉滑り台は撤去されてしまったようだ。他の遊具は比較的残っている。
(2004年10月31日訪問)