時刻は15時。きょうはこれから徳島まで帰らなければならないので、もう帰路に着かなければならない時間だ。しかも天気も悪く雷が鳴り出している。
だがせっかく初めての道を通るのだから、境港市でひとつだけ寺に立ち寄ってから帰ることにする。
JR境線の中浜駅近くの龍泉寺。宗派は曹洞宗。
立ち寄った理由は特にない。ドライブマップを見ていて、境港市でいくつか気になった寺のひとつだ。
山門は一間一戸楼門で、遠目には三間一戸楼門にも見えるくらいの大きさ。
山門の左手には石仏(地蔵菩薩?)が並んでいるが、白い護符というか、千社札的なものがびっしりと貼ってある。
これは旅の初日、安来市でも見たので、この地方に普遍的な信仰の方法なのだろう。
山門の右手には「平和の礎」と書かれた忠霊塔。
山門を入って正面には石州瓦葺きの本堂。
本堂の左側には位牌堂がある。
一瞬、回廊か!? と思わせる細長い建物だ。
位牌堂の前には水子地蔵堂。
その背後にも樹に隠れて見えにくいが地蔵堂がある。
地蔵堂の内部。
(外観は写真撮り忘れ。)
本堂の右側には客殿のような建物。
庫裏はこの客殿の背後側にある。
客殿の前にはハナレの座敷のようなものがある。これは何なのかはよくわからなかった。
境内の南東角には袴腰鐘楼。袴腰部分は木造モルタル構造だった。
これで今回の3日間の旅はおわり。
このあとまだ境港市内でドライブマップでマークした寺はあったのだが、天気が悪くなったので車窓からチェックするだけにした。
ことしは2回にわたって島根を訪れた。サイトを始める前に松江、出雲、石見を観光したのと合わせれば3回目になる。訪問先は多くが海岸地方で、内陸地方の山間地の温泉やらたたら跡などは手付かずである。今後島根を訪れるとすれば、たたら跡巡りが中心になるのだろうな。
(2005年09月03日訪問)