パアン市のサルウィン川河畔通り。2017年ごろからこの河岸の公園化工事が進められ、2020年にオープンにこぎ着けた。
その再開発のメインとなる事業が、サルウィン川観光船の船着き場と、ショッピングセンターである。
以前はこの河畔は並木の続く土坡の法面で、小さな船着き場は並んでいたが、市民のごみ捨て場にもなっていた。
それがこの公園化事業ですべて撤去され、もうゴミを捨てることができなくなった。この5年くらいでずいぶん意識が変わった。市民グループがゴミを拾ったりして、市内にはゴミが目立たなくなってきた。ものすごい進歩だ。
ショッピングセンターはまだ工事中だが、フードコートだけがオープンした。
きょうは仕事の昼食をここで食べることになったのだ。
フードコートはリバービュー。
遠くにはパアプゥ山が見える。
このフードコートから見たサルウィン川の対岸は、ミャインカレイ村。トウタマジャンティア僧院のパゴダが見えている。
何といってもミャンマーらしい風景は金色の仏塔だ。このパゴダのおかげでちょっと風景が引き締まっている。
ショッピングセンターにはかなりの広さの駐車場があるので、車で出かけても駐車に困ることはない。
これまでカレン州では駐車場を持った店舗というのはほとんどなく、路上駐車だけで買い物をしなければならなかった。商店街は駐車された車のせいで常に渋滞し、ちょっとした買い物や銀行へ行くのも大変だった。
たぶんこれから作られる大型の店舗はどこも駐車場を持った施設になっていくだろう。
フードコートの前は観光船の船着き場になるようだ。
川面に向けて「WELCOME TO HPA-AN」という看板が作られ、カレン州のシンボルである水牛の角のゲートが出来た。
桟橋はまだ工事中だった。
以前の船着き場はここから1kmほど北にあったが秘境感というか場末感がすごくて(それはそれで好きだったが)これだけ近代的になると、船ではじめてパアンに上陸する旅行者たちの印象もだいぶ変わってくるだろう。
さて、フードコートの中。
エアコンが効いている!!
エアコンが効いた場所で食事ができる店というだけで、カレン州では希有な存在。
システムは日本人が日本で考えるフードコートとほぼ同じ。
時間のかかる料理は無線ブザー方式ではなく、立て札をもらって席につくと、あとで店員が運んでくるというマクドナルド方式。
料理の種類は豊富。
ミャンマー料理、シャン料理、中華料理、タイ料理、インド料理の店が入っている。
この大きな鳥はなんだろう、アヒルだろうか。
調理済の料理もある。ちょっと外国人にはどうなのかなぁ。
オープンしたてということもあって客が少なすぎるのが不安要因。作り置きの料理はちゃんと廃棄してるのだろうか。
料理の値段は現地価格と変わらないので、外国人にとっては価格はまったく気にせず好きなだけ注文すればいい。
パアンで私がもっとも好きなカフェであるJUSTの支店も入った。
ここはサンドウィッチやピザなどが食べられるカフェなのだ。きょうは私はシャン料理を食べるつもりなので、JUSTではスイカの生ジュースだけを注文。
フードコートの標準のジューススタンドは生ジュースではなくて、粉ジュースと缶ジュース。
粉ジュースは、オレンジ、ストロベリー、ライム、ブルーハワイの4種類があった。毒々しい色のブルーハワイがなぜか日本人スタッフに大人気。
私はシャンヌードルを注文。
辛い漬物が付いてくるのがシャンヌードルの特徴。
これは普通に美味しい。
シャン料理は味付けがマイルドなので、安心して食べられる。
他のスタッフが注文したポークポット。
モヒンガーもすっごくオシャレな盛りつけ。
カレン州もここまで来たか、と思わせるフードコートであった。
でも、念のためすぐ正露丸は飲んだけど・・・。
(2020年02月11日訪問)