次のお寺は小豆島八十八ヶ所霊場の第54番、宝生院。
ここはおとといの夜、キャンドルナイトを見るために訪れたお寺だ。さすがに真っ暗で何が何だかわからなかったので改めて訪れることにした。再訪になるがこれはしかたがあるまい。
寺には山門はなく、袖塀の築地塀があるだけだ。その築地塀の右側には長屋型式の土蔵。
境内に入ると正面は唐破風付きの玄関。その建物は左側のほうに長く続いている。たぶん客殿だと思われる。
客殿のまえに鐘堂、信徒休憩所がある。鐘堂、信徒休憩所は写真撮り忘れ。
玄関の左側には巨大なイブキの樹がある。
日本最大のイブキといわれていて、1本でまるで森のように見える。
右側の建物は、長屋型の土蔵。物置きに使われていた。
客殿の前を左のほうへ進んでいくと、正面には大師堂がある。
ここはキャンドルナイトでお坊さんがライブをしていたところだ。
参道は右に折れて本堂へと続いている。
おとといはこの本堂のなかにかなりの人数が入って、読経したのだ。
本堂の右側には稲荷社(小祠)、護摩堂、観音堂がある。
観音堂は宝幢坊といって、第51番札所になっている。宝形で小さな堂だがそれ自体にも左側に休憩所が付いていた。
元々は富丘八幡宮の別当寺が札所だったのが、廃仏毀釈で廃寺となりここに札所が移転したのだそうだ。
護摩堂の前には岩屋造りの納骨堂がある。
あ! 後ろに写真を撮り忘れたと思っていた信徒休憩所が写っているじゃないか。
護摩堂の内部。
護摩の炎で天井が焦げないように排煙装置が付いているのが面白い。
このお堂の本尊は不動明王。脇侍の矜羯羅、制多迦もいる。
本尊の左側にあった謎の仏像。
ぱっと見には毘沙門天かなと思ったが、首から上が後補みたいだ。お顔は馬頭観音っぽい三面だが、頭上には馬ではなく虎がいる。ということは十二神将のトラ担当の人か?
なんとも判断に苦しむ。
本堂の左側には石段があり、上に天満宮があった。
宝生院には54番、51番、52番の3つの札所があるという。
本坊の54番、宝幢坊の51番にはお参りしたが52番を見逃してしまった。あとで調べてみると、52番はイブキの巨樹のほうにあったようだ。
(2007年10月08日訪問)