大宮公園・飛行塔

戦後に造られた現役の飛行塔がある。

(埼玉県さいたま市大宮区高鼻町)

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大宮公園は氷川神社の北側にある広大な公園。

大宮公園は第1、第2、第3と分かれていて、これから通るのは第1公園。第1公園は基本的に氷川神社の鎮守の杜の一部といった感じだ。

第2、第3公園は500mくらい離れた見沼田んぼの調整池を兼ねたスポーツ公園で駐車場が無料なので、一日遊ぶのならそちらに車を置いてもいいかもしれない。

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氷川神社のほうから公園に入ると、最初にあるのが売店。

公共の公園の中にある売店って好きだな。時代を超越した存在。昭和からほとんどその形態は変わっていないんじゃないのかしらん。

➡ 場所

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とても大きな売店で、2棟が連結している。

左側が「岡田売店(1号売店)」、右側が「おぐま売店(2号売店)」とある。県営とか市営とかではなく、おそらく何らかの権利をもっている個人が運営しているのだろう。

個人的には数年前にミャンマーのムドンで立ち寄った湖の売店を強烈に思い出した。

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売店を過ぎて少し進むと広場があり、時計台がある。

当サイトで収集対象としている辻時計とは違い、現代的な時計塔にはほとんど興味がないのだが、念のため写真を撮っておくか・・・。

埼玉の辻時計を GoogleMaps で探したとき、キーワード検索するとかなり上位に表示される時計台なので、確認してがっかりした記憶がある。

➡ 場所

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そこから更に進むと、児童遊園地がある。

大宮公園で一番にぎやかな場所。近隣の住民が子どもを連れてくるのだろう。

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遊具はこれといったものはなく、ユニット型滑り台、揺動ライド、ブランコがある程度。

だがこの遊園地にはほかに素晴らしい遊具がある。

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それがこれ、飛行塔だ。 ➡ 場所

相当に時代がかっている。正確な来歴ははっきりしないみたいだが、1950年に新潟県で開催された長岡博覧会の飛行塔を引き取って移築したものだという説があるようだ。確かに長岡博覧会の古絵図を見ると似たような飛行塔が描かれている。

長岡博覧会の絵図ではもうすこし高く、トラスも8区画ほど描かれているので、移築の際に切り詰められたのだろうか。また絵図ではスポーク6本に飛行機が6機吊られているが、この飛行塔はスポーク8本で飛行機は4機という相違がある。

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現在の飛行塔は平成17年(2005)に改修されたものだという。

古い飛行塔の様子はさいたま市アーカイブズセンターよりお借りしたこの写真で確認できる(自動彩色)。飛行機ではなく船が吊り下げられているが、やはり4槽。

なお手前に写っている豆自動車も長岡博覧会から移設したものという説明がある。

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現在、塔の高さは6m程度で飛行高度は4mくらいしかなさそう。基壇が2階なので多少は高度感があるだろうが、飛行塔としては最小規模のものだろう。

ちょっと景気がよくなったら、建て替えられそうなのが怖い。わたしが生まれ育った前橋市の児童公園にもこのタイプの飛行塔があったが、設備の更新でつまらない飛行塔に建て替えられてしまった。

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飛行塔の基壇の下にはコイン式ライドや電動カートがある。

この遊園地の遊具は基本的にこの飛行塔だけだ。

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公園をさらに奥へ・・・。

と、言っても車を大宮公園駅の近くに停めてきたから、公園を歩いて通り抜けるしかないのだ。

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しばらく進むと大きな池があり、その湖畔にまた売店がある。

名前は「三浦売店(3号売店)」。

➡ 場所

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5月というのにもうかき氷がある!

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お品書きがいかにも公園の売店。

トコロテン、みそおでん、甘酒、ラムネが、子どものころ遊園地で食べたなあ。特にトコロテンは、日常食べるいことがなく、個人的には遊園地と銭湯の味だ。

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この池は名前が「舟遊池」というようだ。

もともとボート池だったのが、現在は休止中。

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ボート池の北側にも大きな売店がある。

➡ 場所

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ここも2棟連結の長屋式で、手前が「白井食堂(16号売店)」、奥が「須之内売店(15号店)」。

16号店って・・・いったいかつてどれだけ売店があったんだ!!

現在大宮公園に残っている売店は紹介したものですべてだと思う。

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ボート池の周囲はメタセコイヤ、アカマツ、クヌギの林になっている。

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公園の一番北側には埼玉県立歴史と民俗の博物館がある。過去に2回くらい企画展を見に来たことがあるけれど、常設展示についてはまったく記憶がない。

きょうは疲れていて公園の写真の撮り方もぞんざいになってしまった。でも次に来ることがあるとしても何年後になるかわからないので、売店の場所と飛行塔だけは雑なままだけれど記録に残しておくことにした。

(2022年05月05日訪問)

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