埼玉伝統工芸館

和紙の資料展示や実演場がある。

(埼玉県小川町小川)

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きょうは小川町に来ている。

2年前に日本の和紙産地3ヶ所ががユネスコの無形文化遺産に登録され、小川町の和紙もその1つに含まれた。私はこれまでに和紙の産地を何ヶ所か訪れたことはあるけれど、わからないことも多く、勉強のきっかけにでもなればとやって来たのである。

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とはいえ、和紙を見に行こうと思いついたのは家を出るときだったから無計画で、行くあてもない。

とりあえず、地図を見て「道の駅おがわまち・埼玉伝統工芸館」へ来てみた。

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建物は物産品販売女、博物館的な展示施設と和紙の工房で構成されている。

展示物を見ていこう。

「紙漉き舟」と「漉き桁(タガ)」

いわゆる、紙漉きでビジュアル的によく見る工程で使われる道具だな。

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「アテ板」と「断ち包丁」

うん、なんとなくわかる。

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ダルマ火鉢。

手を暖める道具という説明だが、紙漉きの前工程で原料から不純物を手で取り除くという工程がある。それが寒い季節の水仕事なので、手を暖めるということなのだ。

紙漉きというと、水舟の中で枠を揺らしているビジュアルばかりが紹介されるが、純白の紙を作るためにはコウゾの表皮の黒い部分を丁寧に取り除かなければならず、つらく地道な作業が必要なのだ。この作業を小川地方では「カッツアシ」という。

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「カズ切り鎌」

「コウゾ切り鎌」のことだろう。養蚕で使う桑切り鎌と同じもの。

そもそもコウゾと桑ってかなり似た感じの作物なのだ。

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トロロアオイをたたいて、粘液を取り出す道具。

粉砕された和紙の原料が水のなかで均一に漂うように、水の粘度を調整するためのもの。

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コウゾの樹皮が干してあった。

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この茶色の部分は使えないので、たぶんこそいで白い部分だけにするのだろう。

小川町の和紙はコウゾが原料だが、以前、ミツマタ原料の和紙工房でこそぐ作業を見たことがある。

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展示場の横に実際に和紙を生産できる工房がある。

中を見せてもらった。

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手前の丸いフタはコウゾの樹皮を茹でる釜だと思う。

奥に見える楕円形の湯船みたいな機械は「叩解機(こうかいき)」。和紙の繊維をほぐす機械。「ビーター」ともいう。

この機械が登場する前にはどんな道具が使われていたのだろうか。

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「打解機」

一種の臼で、円筒状の穴に水をよく搾った原料を入れてたたく機械。杵に相当するのは、逆T字型のパーツ。このT字型が回転しながら原料を叩いていく。

叩き終わった原料は叩解機へ送られる。

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「漉き舟」

花や色紙などを漉き込む体験ができるみたい。

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説明がまったくないので、工程はよくわからなかった。

とりあえず写真だけ撮っておけば、いつかわかる時が来るだろう。

(2016年02月13日訪問)

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