能満寺

蔵を改造した三階建ての本堂。

(埼玉県小川町腰越)

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小川町の西部の大字、腰越はかつての和紙の産地だ。そこで見学できそうな感じの製紙所がないかと、狭い道に入り込んだりしてグルグル走り廻っていた。

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ある路地を通っていたとき、お寺の入口の看板が目に付いた。

のぞき込んで見ると、、、

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何ですかっ、これは!

製紙工場の繭蔵? いや、ここは和紙の産地だから、(こうぞ)蔵か?

これ本当にお寺なのか?

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参道には小さな六地蔵堂と観音堂。

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六地蔵堂内部。

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手前にある苔むした舟型光背の仏像は虚空蔵菩薩かな。

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観音堂と思われる堂。

扁額に文字があるけど、読めないや。

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内部はたぶん馬頭観音。

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本堂の前に文化財の案内板があった。それによると、

能満寺は承和元年(834)に僧定栄(ていえい)により開かれたと伝えられている天台宗の寺院で、金叡山(きんえいざん)と号し、本尊は釈迦如来である。元禄元年(1688)弁海(べんかい)法印が中興し、寄居町塚田の普光寺の末寺である。能満寺は度重なる火災にあっており、現在の本堂は明治13年(1880)に焼失した後、民家の蔵を改造したものである。

とのこと。蔵についてもう少し詳しく書いてほしかった。蔵だとしても特殊な蔵だと思う。

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3階の建物の右側には庫裏と思われる建物が接合しているので、3階部分は玄関+仏堂、法事用のスペースとして使われているのだろう。

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中をちょっと見てみたい気がする。

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ほぼ仏教建築的な要素はないのだが、3階の窓が花頭窓風に飾られていた。

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本堂の前にはなぜか孫悟空ご一行の石仏。

三蔵玄奘の石仏って初めて見たかもしれない。

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本堂の左側の敷地は墓地になっている。

新しい墓石が多い。

(2016年02月13日訪問)