全洞院の駐車場に大きな杉の木が2本立っている。
この杉は熊野神社の参道だ。せっかくなので神社へもお参りしていく。
入口右側には社務所。
どうでもいい蔵と社務所なんだけど、雑にでも写真は撮っておこう。過去に鰐淵寺というお寺で宝物庫に盗賊が入った直後だったのだが、そのときちゃんと写真を撮っていれば気付いたかもしれないというようなことがあったのだ。
この社務所はそのことを思い起こさせる風景なんだよね。リンク先と比べてみてほしい・・・。
この熊野神社と黒山三滝で、熊野三山の写し霊場になっているという。熊野神社が本宮、黒山三滝の天狗滝を新宮、男滝を那智大社と見なすものだ。
その霊場を開いたのは、室町時代の栄円という修験僧で、後に毛呂山に山本坊という寺を建て関東の修験道の拠点とした。(今はもう寺は残っていない。)
この神社はもとは平将門を祀った神社だったようで、室町時代に熊野社に変わったらしい。
そもそも栄円は本山派の修験僧ということなので、なぜ熊野霊場を写す必要があったのかすっきりしない、要領を得ない話なのだ。
熊野の写し霊場というと、当サイトでは以前に名取市の熊野神社を紹介しているが、そちらは素直に受け入れられるのだが。
社殿は三間社流造の本殿のみ。
これだけ立派な社殿の神社で拝殿がないのは珍しいかも。
本殿の裏の方にははっきりした道はいけれど、林床を歩けるような森があって、そこに末社があった。
なぜお多福の面をを奉納するの?
怖がらせるの、やめてもらえませんかね。
(2021年10月06日訪問)