東松木のベーハ小屋と湧水

板東駅南の扇状地のへりにある。

(徳島県鳴門市大麻町板東松木)

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昨日に引き続き湿田探し。きょうは旧吉野川とJR高徳線に挟まれた、水田地帯を当てどなく走っている。このあたりは用事もなく、あまり来たことがない場所だからだ。

板東駅南側の集落でベーハ小屋を見かけた。少し藍農家っぽい風情の農家の北西の隅に建っている。

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棟が腐って崩壊していた。

ベーハ小屋はなんとなく切妻造っぽい屋根だが、実際は大棟全体が換気口になっているため棟木がない。向き合った片流れの屋根の上に、越屋根が載っていて、その越屋根も開口部だらけだからどうしても雨仕舞いがよくない。

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トタン板などで戸をすべて塞がないとどうしても腐ってきてしまうのだろう。

このベーハ小屋の寿命はもう長くなさそう。

➡ 場所

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ベーハ小屋を撮影したのは、道端にある三角形の空き地で、そこには五角地神塔があった。

➡ 場所

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その場所から少し東へ進んだところにもう一つベーハ小屋を見かけた。

➡ 場所

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こちらは敷地の北東の角に建っている。

棟もしっかりしていて痛んでいる様子もない。

いまでも中を納屋などに使っているのだろう。

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ベーハ小屋がある集落は板東谷川の扇状地のへりで、ここから南は元吉野川の後背湿地になり水田が広がる。

こうした扇状地のへりには自然の湧水ができることがある。以前紹介した野井戸も同じような場所にある。

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4坪くらいの大きな湧水があった。

➡ 場所

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水面に波紋ができるくらいの勢いで湧き出している。

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水神の幣束が立てられていた。

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別の場所の小さな湧水。

➡ 場所

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水を汲みやすいように井戸のようにしてあるが、ここは水溜めで、井戸の中から湧いているのではなさそう。

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この樹の根元から湧き出ているようだ。

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井戸から流れ出ている水路を見ると、そらなりに水量がある。

この集落は探せばこうした湧水がまだ見つかるだろうと思う。

(2009年08月21日訪問)

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