雄のタバコ畑

雄地区で見かけた2軒分のタバコ畑。

(徳島県那賀町雄地蔵堂ノ北)

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小川さんに那賀町でどこにタバコ農家があるのかを教えてもらった。もう時刻は18時近いのだが、畑だけでも見ていこうか。

最初に訪れたのは(おんどり)地区。「雄」で「おんどり」ってちょっと読めない、難読地名だ。以前にこのあたりで学校校庭の滑り台を見たことがある。

タバコ畑は県道に面していてすぐにわかった。圃場はいくつもあり、かなりの面積がある。すべて芯止めが終わっている。

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許可証を見ると「9ヶ所のうち3号地」とあり、この圃場だけで11アールとなっている。

傾斜地の阿波葉農家では10~20アールの農家が多かったが、黄色種農家は大規模だなぁ。9ヶ所あるってことは全体で1ヘクタール以上はありそう。

同じナス科でも、ナスやトマトなどは10~20アールも生産すれば生活できる。いっぽうタバコは畑作といっても穀類のような栽培面積が必要になるわりに、収穫作業は野菜的なので大変な作目と言えるのではないか。

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畑で作業していたおかあさんに少しだけ話を聞いた。

小川さんも言っていたが、こちらも今年は黄色種が不作だ。

「今年は可愛らしいんができてな、型が小さい。背が届くから楽なんだけどな・・・」

不作の原因は3月に雨がひどかったのと、4月が寒かったことではないかと考えているそうだ。

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許可証を見ると、定植が3月20日となっている。なのに4月末に遅霜がおりたり、今年は天候不順なのだ。

「私が(嫁に)来てから40年になるけん、いままでこんなこまいんは初めてやな」

それほど今年は特別な年なのだ。

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すでに下葉の収穫が終わっているが、その上の葉も黄変が進んでいる。

普通であれば収穫しなければならない色だが、まだ取らずに残しているという。

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雄の集落の様子。

防風の石垣がある家。

防風の石垣については赤松でも少し触れたけれど、この地域の特徴のような気がする。

➡ 場所

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大きな農家。

横にちょこんとスケール感のおかしい2階屋があるのはもとベーハ小屋だと思う。

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ベーハ小屋を改装して勉強部屋か隠居部屋にでもしたのだろう。

➡ 場所

この家も石垣の壁がある。

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タバコが植えられているのは基本的には棚田、つまり水田用地だ。

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単管を束ねただけの恐ろしい橋があった。

➡ 場所

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雄地区の別のタバコ畑。

こちらはあまり黄変が進んでいない。

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下葉の収穫もまだのようだ。

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こちらの農家は4ヶ所の圃場があるようだ。推定だけど50~60アールくらいは生産していそう。

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タバコ畑の先に防風の石垣が見える。

県南らしいタバコ畑の風景だ。

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わき芽に花がついていた。

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一面のタバコ畑。

きれいだなぁ。

(2010年06月12日訪問)

福岡県の仏像 (アクロス福岡文化誌 8)

単行本 – 2014/3/30
アクロス福岡文化誌編纂委員会 (編集)

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