その集落の山際に立派なお寺があった。
長楽寺という。
本堂は横に長く方丈ふう。かつては、本堂と庫裏を兼ねていたのではないかという気がする。
本堂の軒下に郵便ポストがあった。
村の中心ではない不便な場所にポスト作ったものだ。
本堂の左側に2階建ての現行庫裏がある。
この庫裏の場所は、以前は水車小屋だったという。
本堂の右側には薬師堂。
黒松寺の本堂と同じように反りがきつい。同じ宮大工が手がけたのかな。
山奥だが彫刻などは立派。
かつて林業で栄えたからだろう。
境内の西端に洗い場があった。
かつては水車小屋と一体運用で地域の水場だったのかもしれない。
ただ、もともと水が湧いていた泉は枯れてしまい、10mくらい上のほうからパイプで地下水を引いている。
枯れた理由は、寺の裏山はもともと広葉樹林だったのを杉林にしたからではないかということだった。
ただ、元々この地域は林業が盛んで杉林はたくさんあった。また雨も多く、山水には困らないという。
このあたりは日本でも有数の多雨地帯で、「3日降って3日晴れたらいいほう」というくらいに雨が多い。
お寺の全景。
(2003年05月24日訪問)