水車の里の案内板に大峯山の行場があるようなことが書かれていたので確認するのだ。
案内板には「ここから先危険注意」とあるので、くさり場でもあるんじゃないかと期待できる。
水車の里の駐車場に車をとめ、吊り橋を渡ってまず不動堂へ。
この吊り橋、欄干に蔓が巻き付けてあって、かずら橋をイメージしているのかな。
こういう安易な模擬かずら橋って随所にあるので、索引項目を立てたほうがいいのかしらん。
この不動堂は「西渕十三仏まいり」の第1番札所になっている。
寺としての名前は「行者堂」。
行者堂は懸崖造りのデッキに建てられてた茶堂である。徳島の呼び方でいうと四ツ堂ともいう。
本尊は不動明王。
四方吹き放ちで奥側に厨子があるが、お札が入っているだけで仏像はなかった。
四ツ堂の横には小さな祠がある。
そこから行場へはまた少し山を登っていくのだが、道は荒れてるなあ。
少し斜面を巻くと、ありました! 鎖!
想像していた通りだ。
吉野川の南岸、つまり中央構造線の南側の外帯の山脈は険しい地形が多く、石鎚山の末社などで鎖が多く見られる。
この先はケモノ道みたいになっているので、鎖を登るのが正規ルートなのだろう。
鎖は比較的新しい。最近付け替えられたみたいだ。
途中まで登ってみた。
でも岩の割れ目から樹が生えていてルートを塞いでいる。剪定ノコでも持ってきて樹を切らないとその先には行けそうになかった。
地図には社殿などは描かれてないので、山上にはあっても石碑か石祠くらいじゃないかと思う。
タウン誌『あわわ』の連載で、毎月のネタを決める編集会議というのがあって、実は「くさり場」というのを提案したことがあるのだけど、万が一記事を読んだこどもが登って怪我をしたらいけないという理由で没になったのだった。
連載分のサイト化が終わったら、『阿波國すきま漫遊記』追補分でも書こうかな。
(2006年12月17日訪問)