夏の暑い日、清流で水浴びをしようと泳げるような場所を探して勝浦川の源流部、殿川内渓谷あたりに出かけてみた。
上勝町の役場から剣山スーパー林道に入りしばらく進むと大北という集落があり、そこから先に人家はない。その集落のはずれに「丸岩」という巨岩が河道に転がっている。かつて背後の山から転がり落ちた岩なのだという。樹も生えているのでもう長い時間この場所から動いていないのだろう。
途中、道ばたに看板が出ている場所がある。
この場所に小さな滝があり、その滝つぼを「綾の淵」というそうだ。平家の滅亡に際して綾姫という者がここまで逃げ延びてきたが、あまりの山の険しさに絶望して入水したという伝説の淵だ。履いていた下駄が7日7夜この淵に浮いていたと言われる。
まあ落人の伝説がありそうなくらいには奥地なのだ。
こちらが綾の淵。
泳ぐにはちょっと小さそうだし、そもそも怖い伝説がある場所で泳ぎたくない。
川の対岸に綾姫権現というものがあるというので探してみた。
国土地理院地図には表示がないが、小さ橋があり対岸へ渡れる。
これかな。
こんな山奥にも石垣が積んである。
自分なんてこの石を3~4個も動かしたらへばっちゃいそうなのに、誰が何のためにこんな仕事をしたのだろう。
(2006年07月22日訪問)