
菅沼沈砂池の北側の崖線に神社がある。
水路からは石段が作られているけれど、それはおそらくこの水辺の環境整備で新設された石段じゃないかと思う。
崖下の運動場や下水処理場がある低地はかつては農地だったが、冠水リスクも高い場所だったので集落はなかった。わざわざそんな崖に石段は作らないと思うのだ。

神社の本来の参道は西側の道路だったんじゃないかと思う。
いま西側には駐車場があり梅がたくさん植えられている。天神社、つまり、菅原道真を祀る神社なので梅なのだろう。

それでも現在の石段は沈砂池の橋につながっているので、何となく風情のある場所になっている。

石段を登ったところには石鳥居。

鳥居の左側には水盤舎。

拝殿は切妻造りで、平面的な屋根の素朴な建物。

拝殿後部は凸型になっていて、本殿は完全に収納されている。

拝殿の中をのぞいてみた。奥に流造りの本殿が見えている。
子どもたちの習字が張られているのは、天神社・天満宮ではよく見かける。菅原道真が学業の神様なので、字の上達を願って奉納するのだ。

この神社では2月25日に「的場の儀」という行事が行なわれるほか、わりと年中行事が多いみたいだ。

的場の儀の様子。

拝殿の前のポリバケツにゴミみたいに放り込んであるけれど、これが的場の儀で使った弓矢なのだろう。

境内には眷族の牛。

ほかに末社があった。

境内西側には社務所がある。
(2025年06月19日訪問)