安藤川水系を流れる用水路として、中山用水と長楽用水を重点的に見てきた。
長楽用水の上流には矢来用水という用水路がある。ただ、中山用水と長楽用水がネット上でもよく言及されているのに比べ、矢来用水について書いている記事はほとんどない。釣り場や遊び場がないからだろうか。
私もこれまで矢来用水を気にしたことはなかったのだが、長楽の石樋を見てから矢来用水が気になって、用水沿いを見ていくことにした。
その途中にあった神社、氷川神社。
土地改良した広々とした農地の縁、都幾川堤防のすぐ近くに神社がある。
小型高圧鉄塔の基壇がコンクリで下駄履きになっているので、このあたりは浸水する可能性があるんだろう。
神社の入口。
がれきが転がっていた。
2019年の水害に応じた堤防改良工事で撤去した煉瓦樋管の残骸だと思われる。
工事の主体はおそらく国交省なので不法投棄ということはないだろうけれど、なぜ神社に仮置きしたのか。
では神社にお参りしよう。
参道は長く、その先に水塚が見えてくる。
神社が水塚の上に建っているのだ。
不思議な風景。
記念碑を見ると昭和50年(1975)に、堤防工事のため移転させたというようなことが書かれている。
かつてこの辺りの左岸堤防が複雑にカーブしていたのを取り払って直線化して川幅を狭くしたのだが、古い神社は新堤防の設置場所にあったようだ。
それにしてもこういう石碑って記録としてはやっぱり偉大だな。50年たっても確認できるのだから。行政が運営するWebサイトの情報なんて、5年持つかどうか。そもそも50年後にWebがあるかどうかもわからない。
水盤舎。
境内は草刈りされていないが、たぶん年に何回かは手入れをしているのだろう。
狛犬。
氾濫原の神社で、本殿が石垣で1mくらい高くしてあるというのは見かけるが、社殿全体がこれほど高くしてあるというのは他にしらない。
さすが新しく造った水塚だ。
これだけ上げてあれば少しくらいの洪水なら大丈夫だろう。
拝殿は切り妻妻入りで、家大工の仕事という感じ。
競争入札で決定した工務店がやった仕事なのかな。
内部。
とてもきれいで50年経っているようには見えない。1度リフォームしたのかな。
本殿はわずかに見えている。おそらく流造り。
千社札が貼られている。
新しい神社でもこうして貼ってくれる巡礼者がかつてはいたのだ・・・。
千社札文化ってほぼ死滅したよね?
本殿は覆屋の中にあってまったく風も光りも当たらない。
都幾川の堤防に登って神社を見おろしてみた。
見ようによっては、古墳の上にある神社のようでもある。
堤防の上はサイクリングロードになっている。
いまは僅かしか流れていない都幾川だが、この堤防がすり切りになるくらい増水することもあるのだろう。
神社の境内には公民館がある。
下押垂公会堂、老人憩いの家となっていて、社務所は兼ねていないようだ。
(2026年04月18日訪問)
