安藤川水系を流れる用水路として、中山用水と長楽用水を重点的に見てきた。
実はこの地域には他に出丸用水、矢来用水という用水路もある。ただ、中山用水と長楽用水がネット上でもよく言及されているのに比べ、矢来用水について書いている記事はほとんどない。釣り場や遊び場がないからだろうか。
私もこれまで矢来用水を気にしたことはなかったのだが、長楽の石樋を見てから矢来用水が気になって、その取水部まで行ってみることにした。
鳥居の手前に1基の石灯籠があった。
この石灯籠は火袋のところにアクリル板がはめられていて、実際に灯籠として使えるようになっている。
裏側にもアクリル板があり、蝶番で開け閉めできる。
電気ではなくロウソクを灯すという何とも風情ある作り。
鳥居の左側には地蔵堂がある。
内部は馬頭観音の文字碑と地蔵菩薩立像。
馬頭観音の基壇には杯状穴が彫られている。
地蔵堂の右側には庚申塔や馬頭観音の文字碑が並ぶ。
そのあいだにある古そうな六角石幢。
一番小さい板碑は文字がよく読めなかったが馬頭観音ではないかと思われた。
背面に杯状穴が彫られている。
参道の途中には水盤舎。
小さな神社の水盤舎としては桟瓦葺きで立派なもの。
時代が下るのか杯状穴の被害はない。
拝殿と本殿は水塚の上に建っている。
高さは90cmほどか。
向拝柱と虹梁には繊細な透かし彫りがある。
拝殿の内部。
奥の幣殿部まで吹き放ちで、本殿がわずかに見えている。たぶん流造りだ。
拝殿内には大絵馬がかかっている。
左側は牛若丸が鞍馬天狗を打ち負かすところか?
右側は騎馬武者2人が描かれているがはっきり見えず。
もし追われる側が源義経だとすれば、追う側は平教経?
まったくわからないのだけど、見る人が見ればわかるんだろうな。
本殿は覆屋の中にあり、外からはまったく見えない。
本殿の背後には小さな石祠が2つあった。
(2026年04月12日訪問)
