天恩寺。岡崎北部の滝山寺の界隈から、山の中を通って、岡崎市東部へ向かう。市街地へ戻らなかったので渋滞に巻き込まれることはなかったが、30分かかり、時刻は5時半。
すでにあたりはかなり暗くなっていて、境内に防犯センサーでもある寺なら、庫裏で警報が鳴り渡っていたことだと思う。でも以前から何度か訪れたいと思っていた寺だったし、ぎりぎり言い訳できる時間帯と思い、簡単に拝観することにした。
山門は薬医門。
城門のような豪壮な門だ。
その横には三十三観音堂。今回の旅ではずいぶん見た気がする。
山門を過ぎると放生池。
放生池というのは禅宗の伽藍の一種で、境内の中心線の左右に1対あるか、もしくは、このように橋で分かたれている配置が一般的だ。
橋を過ぎると、仏殿が見えてくる。
信光明寺の観音堂と同じように、反りの激しい唐様の建築だ。
室町初期の建築で国重文。
仏殿を横から見たところ。
仏殿の右側には中門がある。
檜皮葺きの建築で、こちらもみるからに国重文。
室町後期の建築だという。
中門の中はおそらく方丈。
方丈の横は庫裏。
庫裏の前には巨大な水盤舎。
水盤舎の横には鐘楼。
水盤舎を境内の下から見上げると、まるで門のように見える。
時間が時間だったので、かなり簡単に一回りしただけになってしまった。
この方面に来ることがあれば、もう一度訪れたほうがよさそうだ。
(2002年02月11日訪問)