明真寺。浄土真宗大谷派。
宗光寺の参道にあった小さな寺。
山門は薬医門。黄色の壁がユニークだ。
山門を入った正面の本堂が在るべき位置には、キリスト教会風の建物がある。半円アーチの3つのドアは、三位一体を象徴するデザインであろう。
なぜ寺の幼稚園がこのようなデザインになったのか興味は尽きない。奥のほうに別の園舎が見えたので、この正面部分が幼稚園として使われているのかは不明だ。
もしかしたら、これが本堂なのかもしれない。
ところで、幼稚園の建物を観賞するとき、私が最もときめいてしまうのは「足洗い場」である。今ふうの言い方をすれば「足洗い場萌え」と言ってもいい。
幼稚園の建物には、水飲み場とは分離した場所に足洗い場を設置しなければならないと法律で定められている。日本の在来建築では足はタライで洗っていたので、出入口に足洗い場を作り付けるという文法はない。そのため古い幼稚園の足洗い場を見ると、設計者の苦労や工夫が読み取れておもしろいのである。
しかしこんな造りで足が洗えるのだろうか?
庫裏。
勝手口が小さくて、開口部も少ない閉鎖的な建築。仏教建築的な建物ではなく、町屋の建物の印象だ。
山門の横には井戸があった。
(2002年08月27日訪問)