吉良上野介陣屋跡

産湯をつかった井戸の跡が残る。

(群馬県藤岡市白石)

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白石の飼育所をあとにして、帰ろうとしたら、すぐ近くに吉良上野介陣屋跡という看板があったので、立ち寄ってみた。

吉良家は、以前に紹介した吉良町のほかに、上州にも領地を持っていた。吉良義央が「上野介(こうずけのすけ)」という官命をもっていたのはこの領地に由来する。その陣屋の跡がここなのだ。

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近くには屋敷の井戸の跡が残っている。

この地区には、吉良義央は白石で誕生したという伝説があり、この井戸は産湯をつかった井戸ということになっている。月に1度、水が赤く染まるため「汚れ井戸」と呼ばれ、飲用には適さなかったそうだ。

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またこの地では、領主である吉良義央が悪者として扱われている「忠臣蔵」は禁物とされ、上演できなかったという。

(2008年12月29日訪問)