日輪寺の境内に幼稚園の跡の碑がある。
小学校などの碑は見かけるが、幼稚園跡の碑というのは珍しいのではないか。
まだ幼稚園の施設も残っていて、「跡」というほど面影が消えているわけではない。
さて、幼稚園といえば、まず着目したいのが「足洗場」である。
学校教育法の『幼稚園設置基準』によれば、幼稚園には足洗い場を設置しなければならず、また、足洗い場は水飲み場とは区別しなければならないとされている。
なお、なぜか保育園の設置基準には足洗場の記載は一切ない。
流し台やトイレ等は既製品やユニバーサルデザインというものがあるが、『幼稚園設置基準』の足洗い場はその制約からか設計者の工夫が必要になる。
それはある意味ではオリジナリティが出やすい箇所ともいえる。
この足洗い場はどうだ。
園舎が殺風景なバラック風の建物であるにもかかわらず、足洗い場はタイル張りで曲線を使ったしゃれたデザインになっている。
もと幼稚園の庭だった場所には遊具が残っていた。
滑り台ウォッチャーには、学校などの自由に立ち入れない施設内の遊具は紹介しない、という仁義があるのだが、ここはもう廃業していて自由に遊ぶことができるので紹介してもよいだろう。
熊野神社で見たのと同形の三角滑り台。
最近知ったのだが、これは群馬県の遊具メーカー、大永ドリーム社の商品なのだそうだ。
ジャングルジム。
木漏れ日のせいで、ちょっと見にくい写真になった。
私がいちばんよく遊んだジャングルジムはこのタイプだったような気がする。
小さな雲梯もあった。
(2014年05月18日訪問)