不動北の神明社

境内には滑降部塩ビパイプの古い滑り台がある。

(徳島県徳島市不動北町2丁目)

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徳島県道1号線が吉野川を渡河する名田橋(なだばし)。その南詰めに神社があった。

きょうは市内で用事を済ませ、そのまま吉野川の橋などを撮影しようと堤防道路を走っていたのだ。特に急ぐわけでもないので神社があれば立寄る。こうやってひとつひとつ潰していけば、いずれこの界隈の寺社をすべて見ることになるだろうから。

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社殿RC造。まだ補修されて間もない様子だ。

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本殿は外観は流造。

だがもしかするとこれは覆屋で、中にさらに祠があるかも知れない。

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境内は日当たりのよい広場になっていて、遊具は滑り台がひとつだけある。

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開放デッキ台に分類できるが、これまでに見たことがないタイプだ。

しかも滑降部が塩ビパイプ。滑降部が塩ビといえば、古庄駅前の滑り台が思い浮かぶが、この物件はそれよりもだいぶ状態がよい。

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貴重な台なので色々なアングルから見ておこう。

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デッキは滑降部の2倍程度の幅がある。

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脚部は2本だが、柱にコロビ(傾斜)はなく垂直。

柱間はデッキよりもさらに幅広になっていて、設計的にはちょっとつたない感じを受ける。

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タラップは側桁がパイプで、踏み板はC型鋼。固定方法は面倒くさそうな溶接になっている。

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デッキの柵は細かく貫が入っていて、溶接には手作り感が感じられる。

遊具メーカーの製品ではあると思うが、量産化される前の模索期間の製品なのではないか。

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デッキから滑降部を見下ろしたところ。

滑降部の上端ではパイプはつぶしてあり、平坦になっている。

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滑降部下部はパイプは円のまま。

本数は14本あった。

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滑降部下部の構造は古庄駅前の台とは異なっている。

同じ塩ビパイプ台ではあるが、この物件と古庄駅前の台では多くの箇所で異なっていて、作者は違うのではないかと考えられる。

塩ビパイプが普遍的な素材だった時代があったのか。謎が深まる。

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滑り台には補導巡視中の札がかかっていた。

これにどんな意味があるのだろう。こんな小さな公園でどんな悪い遊びをする青少年がいるというのだろう。

(2004年04月30日訪問)

図解/古建築入門: 日本建築はどう造られているか

単行本 – 1990/11/1
西 和夫 (著)

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寺院建築の架構が最も理解しやすく書かれている本だと思います。