2017年の秋に笠山神社に護符を受けに行き、よくわからないままに敗走してから5年がたっていた。神社の護符は「猫絵」で、ネズミ除けの護符だ。仕事上、ネズミの害は困るのでお札を受けて貼っておこうと数年前から思っていたのだ。その後、神社の例祭は11月23日のほかに、5月3日にもあり、どうやら5月の例祭のほうが人が多いと知った。
5月上旬は繁忙期で、正直あまり遊びに行く気分ではないのだが、なんとか時間を空けて2022年に訪れてみると護符は売り切れとのこと・・・。3度目の正直で、2023年は午前中のうちに到着しようと午前9時着を目指して出かけてきた。
群馬県からだと GoogleMaps が東秩父村経由で西斜面からの経路を提示していたのだが、行ってみると神社付近で林道が通行止めになっていて無駄足、いったん戻って2番目に提示された別ルートも行ってみると峠付近で通行止め。
しかたなく小川町方面まで大回りしてアプローチし直す。かなりの時間ロスになったが、笠山神社の本来の参道は小川町側だから「近道するな」という神様からのおぼしめしなのかもしれない。
神社の最初の石門は、山のふもとにある。
徒歩の参道はこんな感じ。
私はもちろん車で神社の近くまで登った。
途中、道が狭いが、神社の駐車場は10台以上のスペースがある。例祭の氏子たちは少し離れたところに車を置いているから、純粋にお参りに来た人たちだけの駐車スペースとしてはかなり広い部類だ。
ここは笠山登山の登山口にもなっているのだ。
実は笠山神社には上社(奥宮)と、下社(里宮)があって、初めてのときはよくわからず上社を目指したのだが、護符は下社でも受けられるということがわかったのでずいぶん気が楽になった。
下社は駐車場からの標高差は30~40mほどで、健康な人なら容易に歩ける。
目印は鳥居。
熊出没注意の看板があるけれど、上社のあたりはホントに熊が出そう。登山で登る人は熊対策していったほうがいい。下社はさすがに例祭の日は人が多いから大丈夫だろう。
鳥居を過ぎたら分岐があるので、左側の丸太階段のほうへ行く。
下社が見えてきた。
例祭なので氏子たちが社殿内につめている。
今回は無事お札を受けることができた。
下社は平成7年(1995)に改築されたものだ。
30年近くたっているのにやけに新しく見える。杉林の中で直射日光や風雨が当たらないからかな。
こちらが猫絵。
近年は猫を飼っている人がお守りとして受けることも多いみたいだけど、猫の模様を見てもわかるように、養蚕に関係する護符だ。
養蚕農家で繭を作ってから出荷するまでのわずかな期間、繭が農家の上蔟部屋に置かれるのだが、ネズミが繭を盗んでいくのである。猫はネズミを捕ることから、猫の姿が養蚕の豊作を願うお札となったのだ。
ちなみに、午後だとお札が売り切れていることが予想されるので、確実を期すならば9~10時ごろには行ったほうがいい。
(2023年05月03日訪問)