花まつりを執り行っていた薬師堂から50mほど東に、小さな社があった。
車を降りていなければ通過してしまうような小さな社だが、駐車した場所からすぐだったのでお参りしていくことにした。
笠山神社の末社みたいな感じかと思ったが、どうやら別で、住吉明神という扁額があった。
地図を見てみると、笠山神社の徒歩道を登った先、この場所から標高差で150mほどの山の小さなピークにもうひとつ住吉神社という記載があるので、ここはその下社なのかもしれない。
社殿はひとつだけで、覆屋の中に小さな木製の祠が収納されている。
こうした屋根の造り、流造りとは区別して呼び分けたいな。
大棟に神紋が3つあり、左右は「逆さまんじ」、中央は「丸に十」。
祠の中には護符が収められていた。
覆屋を横から見たところ。
覆屋の屋根も途中で折れている。
本殿の前には川原石が乱雑に投げ込まれている。
よく見るとこれは奉納された女陰石じゃないのかな。
本殿の床下にはなぜか太鼓が置かれて、朽ちている。
本殿の裏側は崖になっていて、小さな瓦製の屋敷神みたいな祠と姫だるまが置かれている。
崖には人為的に切り取ったような跡がある。
ここは古い道なのではないか。
(2023年05月03日訪問)