宮ノ前の飛石へ続く道、その道の起点にあるのが氷川神社。
私は行く先々すべての寺社へお参りするわけではない。この氷川神社にお参りしようと思った理由は社殿が山の上にあることだった。
ダンプもユンボも行けないような場所に社殿を建てるっていうことは昔からの敬虔な信仰があるわけで、それだけでも見る価値がありそうに思えたのだ。
神社の前には用水路があって、短い橋を渡って境内に入る。
駐車場はないと思って路駐したが、実は境内の左側を通って"⇩"の方向へ進入すると、かなりの台数が置ける神社専用駐車スペースがある。
一見すると人家の敷地のようだが、たぶん人家の敷地は地面にロープが張ってある部分までで、車で前を通っても問題なさそう。
境内を見ていく。
山のふもとには社務所があり、社殿は石段を登った先にある。
参道左側にあった芭蕉句碑。
木のもとに 汁も
花見の様子を描いた句だ。
なぜこの句碑がここにあるのかは不明。かつてこの神社でも村人が花見をしたことを伝えるためか。
参道の右側には棹納め所がある。
その前に置かれているのは以前に参道の橋に使われていた石材。
昭和50年代に参道前の道路が整備されたときにここに移されてベンチになっているという。現代の石橋供養だ。
かつて石橋がかかっていた用水。
参道の左側には水盤舎。
水盤舎の背後、山のふもとに末社の天神社がある。
内部には石造の菅原道真が置かれていた。
ちょっと前に紹介した春日神社でも木像があったが、天神様って神像率高いな。
社務所。
社務所というよりも篭り堂みたいな雰囲気だ。
それでは石段を登ろう。
途中に踊り場などもない上にけっこう急な石段だ。
神社の境内は山の西斜面になる。
この斜面はいわゆる鎮守の森で、多くの巨樹が茂り、町の天然記念物に指定されている。
看板で説明されなくても、大きな常緑樹を中心とした森に目を奪われる。
これはアラカシかな?
林床もしっかりしていて、高木、低木、草本がはっきりとわかる気持ちのよい森。
石段を登り切ったところに少し平地がある。神社のために造成した平地だと思われる。
本殿は背後の覆屋の中にあり見えない。
拝殿の前には向かい合う末社。
左側は稲荷社。もうひとつは不明。
狛犬。
拝殿の右側に大黒天社がある。
内部には七福神が奉納されていた。
個人で購入して不要になったけど、捨てるに捨てられない像が集まったという感じ。
その近くにはご神木のクスノキ。
上から参道の石段を見ると、これだけの鉄砲階段って無茶だなと思う。
健康な人なら危ないってことはないが、雨などで足を滑らせたらそのまま滑落して大変なことになりそう。
女坂もあるという案内があったので、せっかくだから帰路は女坂を通ることにした。
ところがこの女坂、ルートがはっきりしないケモノ道だった。しかも階段があるわけじゃないから落ち葉の上を滑り降りるような状態。
むしろこっちのほうが危険。
女坂の入口は社務所の裏側だった。
(2022年10月25日訪問)
