ん? デジャビュか?
かつて同じような名前の寺を見たことがあるような気がするのだが‥‥。しかもさっきウグイを見たばかりで、以前に見た寺の近くにもウグイがいたし‥‥。偶然の一致なのだろうか。
柳津虚空蔵尊の入口は北上川の川岸にあるのだが、このあたりは川の流れを付け替えた場所らしく、ちょっと怖いような感じの景色だ。
川岸を折れて寺への道を入るとすぐ一の鳥居がある。あーもぅ、寺っていう自覚あるんだろうか‥‥。
門前の駐車場に車を停めて参道を少し歩くと二の鳥居がある。
境内は左図のごとし。
他に、境内には七不思議がある。
- 本堂の建て替えの時、屋根の上に掛かっていた松の木を伐ろうとしたが、一夜で枝ぶりが変わってしまった。
- 晴天の日も露が降る枝垂れ桜。
- 玉こぶのケヤキ。弘法大師の杖が根づいたもの。
- 子育ての松。松の間に杉が生じ、あたかも松が子育てをしているようである。
- 月見の井戸。弘法大師が錫杖を差したあとから水が湧いたという。
- 片葉の葦。かつて弁天池に流れ込んでいた川の葦は本堂にい向かって頭を下げるように片葉であったという。
- 黄金水。夏でも手が切れるように冷たいという。
すごく、植物に依存した七不思議だ‥‥。
山門は五間一戸の八脚門の仁王門。
いや、八脚門というのは矛盾している。五間一戸の十二脚門というべきか、長屋門の仁王門と言うべきか‥‥。
内部の仁王は暗くてよく見えないのだが、激しく鼻紙攻撃にさらされていて、顔など識別することができない。
鼻紙を唾で濡らして、自分の健康にしたい所に投げつけるという風習があるのだ。なぜか顔面にたくさん投げつけてあるし、股間にも貼り付いている‥‥。
山門の右側には鉄骨造の鐘楼がある。
ツタが絡まっていて、廃虚のような感じ。
この寺全体に言えることなんだが、境内に樹が多すぎる。それも見栄えのする樹ではなくて、そこらに生えているような雑木や雑草が茂っているため、まるで荒れ寺のようだ。
子安観音堂。
その左奥には地蔵堂が見える。
本堂の前にいた狛犬。
ふっくらしたコミカルな狛犬だ。
本堂の周りも樹が生えまくっていて、写真を撮るアングルが見当たらない。しかたなく少しでも見える角度から写してみたが、こんな写真しか撮れない。
本堂の中の様子。
内陣には四天柱があり護摩壇がしつらえてある。
あまり見かけない構造だ。
本堂の横にはたくさんの人形が奉納されている。布袋様の焼き物が多いか?
置ききれない人形が裏の弘法大師堂にまであふれていた。
この寺は、決してさびれているわけではないし、規模も大きな寺なのだが、もう少し境内の樹を整理してもいいと思う。西の方にお休み処のような建物もあるがそれも廃虚状態だし。
(2001年08月14日訪問)