市場町から、県道12号線を西へ。川北街道の旧道は現在の県道を縫うように並走するが、一部分だけルートが重なる部分があり、県道の両側に古いしもた屋が並ぶ。
現在はほとんどのお店が閉業しているが、かつては呉服屋さんや下駄屋さん、食料品店、薬局、理髪店などが並ぶちょっとした商店街だった。その商店街の西側は加茂坂という緩い坂道になっている。
その加茂坂の途中に「賀茂宮」という石柱が目立つ神社がある。「日本一神」というのは、いずれの宗派にも属していない単立の神社という意味だろうか。
実は次に目指している映画館は加茂坂の途中にあるのだが、せっかくなのでまず神社にお参りしていくことにした。
街道から参道が100mくらい続く。
手前は貸駐車場になっているようで、神社の参拝者は境内まで車で進まざるを得ない。
境内の邪魔にならない場所に駐車。
映画館へもここから歩けばいいかな。
拝殿の前に「百度石」ならぬ「千度石」と書かれた石がある。
この位置から拝殿は近いとはいえ、1,000往復は容易ではない。
参道の左側には水盤舎。
いわれ書きがあった。
その昔、鳥居前の井戸に落雷があった。境内に落ちるとはなにごとかと神社の祭神は怒り、井戸の上に大岩を載せ、雷神を閉じこめた。雷神は二度と落ちませぬと謝ったので、祭神は雷神を解放した。それ以来、当地では雷が鳴ったら「加茂さんの氏子、加茂さんの氏子」と唱えると雷の難に遭わないいう。
街道に面したところにあった石組みが、雷神を閉じこめたという井戸だろう。
井戸というより、根巻き石みたいな感じ。
神社の拝殿。
手前には注連柱にしめ縄が取り付けられている。
拝殿の背後には石の間があり、本殿へと続く。
本殿は三間社流造り。
全体的に建物は新しい。大正くらいだろうか。
注連柱付きの末社。
小さく見えるが4柱のアパート型。
こちらは五社明神という戸建て団地の末社。
左から、霊神社、庚申神社、智慧神社、山神社、天神社の5柱。
リングラダークライム。
奥の飛び石みたいなものも象の足的な遊具だろう。
お盆のご先祖様の乗り物セットのライドがあった。
(2007年01月07日訪問)