曽江谷川の西俣という地区でベーハ小屋を見かけた。
阿讃山脈の徳島県側では西向き斜面に村が少ないことは以前に書いた。東向き斜面と南向き斜面には村が点在していて、そこには徳島で比較的最後まで養蚕農家が残った。また、阿波葉の乾燥室ではない、純然たるベーハ小屋が山中でも見つかる場所でもある。
この日は行き止りにある養蚕農家を訪ねたのだが、その家の南隣りの家にベーハ小屋があった。
写真はタバコ畑があったであろう場所。ベーハ小屋は矢印の場所にある。
標高は410mほどあるが南側が開けていて、日照条件のよい圃場だ。
遠くには脇町がチラリと見えていて、かつては蒸気機関車が煙を上げて通り過ぎるのが見えたという。
(2009年08月08日訪問)