徳島市南部の山里、八多町。葉タバコの章ではみかん蔵を紹介したことがあるが、八多町は水車小屋が多くある地域だ。
きょうは八多町を見てゆこうと思う。
八多川上流部でまず目立つのが、これ、
見通しの効く田んぼの中にあり、広い地域から目に入る。
四方に枝を拡げる姿はバランスがよく美しい。
幹周りは約10mあるといい、市の天然記念物に指定されている。
西日本にはこうした巨大なクスノキのご神木が多い。
樹齢に関する情報はないが、数百年は経っているのではないか。
この樹は武士の時代、文明開化、太平洋戦争を見てきたのだろう。そして私が死んだあとも変わらない姿でここに立ちつづけるだろうと思うと、畏敬の念を感じる。
(2006年12月16日訪問)