津乃峰山の山頂には
有料道路終点の大駐車場からは石段の参道が始まる。
この石段は上部が狭くなっていて同心円状に作られている。少し特異に感じるかもしれないが、徳島県の神社にはこうした石段がけっこうあり、私は「丸階段」と呼んでいる。多くは相似角丸長方形の末広がりの形状をしている。
駐車場から山頂までは標高差60mほどあり、リフトも利用できる。
神社のリフトというのも珍しいからお金を払って乗りたかったのだが、きょうはなぜか運転していなかったので歩いて登る。
丸階段を登り切ったところには
参道には桧を植樹してあった。桧の森の参道にしたいのだろう。
周囲の森は樫などの常緑樹林。徳島県南の海岸線に近い山の潜在植生だ。
5~6分でリフトの山頂駅に到着。
石段を登ったところには4軒の仲見世がある。
いや~いいなぁ、仲見世って。
600円の有料道路と300円のリフトを乗り継いだ山の頂上の神社の境内で土産物屋を営業するって、まさに昭和の観光地って感じ。
暑いときはラムネ、寒いときには味噌おでんなどを売ったのだろうな。あるいは焼きそばやうどんなどもあったかもしれない。
たぶん子どものころにこの神社にお参りした人は、神社よりも仲見世のほうが記憶に残るのではないかな。
福助をシンボルマークにした土産物屋。
しびれる!
残念ながら現在は1軒しか営業していないようだ。
仲見世を抜けると社務所がある。
社務所からは渡り廊下で隣りの建物に繋がっている。
参集殿かな?
その前には土俵があった。
神社の拝殿。
仲見世に興奮するあまり、拝殿の近影や本殿の写真を撮り忘れた・・・。よくあるんだよねえ、神社の拝殿や寺院の本堂の撮り忘れって。人が写っちゃうから帰り際に撮ろうと思って撮り忘れるってパターンが多い。
左側には大国主、事代主大神と書かれた末社、右側には護符売場。本殿にはまったく近寄れずよく見えない。
拝殿には皇紀2667年というプレートがあった。
おみくじの無人販売。
境内には鶏が放し飼いになっていた。
境内の南側には展望所がある。
鉄塔がありてっぺんには電灯があるので、夜に通ると山頂に明かりがつくのか。
JR阿波橘駅周辺を見おろす。
津峯神社の徒歩ルートはこのあたりが登山口になっている。
(2007年04月08日訪問)