氷川神社

境内に富士塚がある。

(埼玉県川島町三保谷宿)

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八ツ保第2横堤のある堤防上から大きな森が見えた。たぶん鎮守の森だ。

せっかくなのでお参りしていこうかな。

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神社の名前は氷川神社。

神社境内は北側が常緑樹の森、南側は桜が多く植えられていて、花見の季節には華やかなことになりそう。

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境内から東を見ると荒川の堤防がすぐ近くに見える。

堤防が切れれば、この神社も水害を受けそうなので、その備えがあるかどうかという点をよく見てみよう。

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神社の前には公園があり、遊具が並んでいる。

公園の名前は「氷川神社児童遊園地」。

遊具のメーカーはすべて日都産業。

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滑り台は当サイトで「アーチデッキ型」と分類している最も一般的なタイプ。

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古くからあるデザインの滑り台だが、最新型は様々な点で安全性が高められている。

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例えば、タラップは縞板の踏面(ふみづら)があり、蹴上げ面も子どもが挟まりにくいような配慮がされている。

踏面は縞板なので滑りにくいが、万が一滑った場合でも角が丸めてあるから打ち身程度で済むだろう。

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ブランコは座板が合成ゴムになっていて、飛び降りたあと空の座板に当たっても怪我をしにくい造り。

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シーソー。着座位置は4箇所。4人が同時に遊べるというものではなく、体重が違う者同士で遊ぶときの調整用だろう。

ショックアブゾーバーには地表にタイヤが埋め込んである。量産型の商品かと思わせて、このあたりの詰めの甘さを見ると、プロトタイプかワンオフの可能性も捨て切れない。

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支点の軸受けはこれまでに見たことがないタイプ。

それなりのファン層を持つ滑り台と違い、シーソーはあまり研究がされていない分野だと思うが、バリエーションや一点モノも多く、もっと着目されてもいい遊具だと思う。

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園内には他にベンチ、鉄棒があった。

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神社を見ていこう。

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鳥居の左側には社務所、兼、三保谷宿(みほのやじゅく)集落センター。

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鳥居から本殿までは敷石が続いている。

ぬかるみやすい土地なのかな。

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由緒書きは読点が多すぎるが文章が平易でわかりやすい。過去の歴史もよく調べられ、年代も明記されていて、過不足ない素晴らしいに内容になっている。

現在の社殿は平成9年(1997)に再建されたものだそうだ。

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拝殿は低い塚の上に建てられていて、基礎部分が1m弱の高さがある。周囲の水田からの合計は2mくらいは高さがあると思われる。

とはいえ、水害に対して盤石な高さではないだろう。

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拝殿の後部、一般に「幣殿」と呼ばれる部分が神輿庫になっている。めずらしい造りだ。

神輿庫を盛り土の上に造るための工夫だろう。

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本殿はRC造。覆屋もRC造。

背後の森もあって流木などがぶち当たる可能性は低く、水害に対してはこれで十分な防御だ。

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狛犬は現代的な造形。

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本殿の左側にはノボリ立ての棹の格納庫。

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そのさらに左側には末社のアパートがある。

六間社流造りで、入居者は左から熊野神社、稲荷神社、愛宕神社、天神社、八幡神社、三峰神社。

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そのさらに左側に富士浅間神社がある。

富士塚だ。

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高さは3mほどで、成層火山型のすばらしい富士塚。

近隣ではこの富士塚を「初山」と呼んでいて、子育ての神様とされているという。

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登山口には力石が埋められている。

この石をかついで本殿を一周した者の姓名が刻まれているという。

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登山路は一直線。

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山頂には「冨士淺間神社」と書かれた文字碑があった。

(2022年11月22日訪問)