花岡八幡宮の石段入口の左側に、閼伽井坊という寺がある。かつて花岡八幡宮には10ヶ寺の社坊があったというが、現在はこの閼伽井坊だけが残っている。
以前、八幡神社には別当寺が現存している確率が高いような気がすると書いたことがあるが、ここもその一例だ。
山門は
山門の扁額の左側をよく見ると、、、
ネコがいた!
よくこんなところに登ったな。
山門をくぐって左側には大師堂。
その隣には鐘堂。
正面には本堂。
その左には庫裏。
本堂の右手には地蔵堂。
その横には水子地蔵の流水灌頂装置。
山水を引いているのか、澄んだ水が滝を作っている。
そのほかに井戸もあった。
境内は狭いのだが、狭いながらによく整備されて楽しめるお寺だ。
本堂の右手の少し斜面を登ったところに、朱塗りの堂がある。
そして、その下にはなにやら地下霊場っぽいものも・・・。
先に上の堂を見てみよう。
扁額には「三天堂」と書かれていた。
内部の厨子は3室に分かれていて、中央は弁財天、左はたぶん毘沙門天、右には仏龕っぽいものが入っている。
そのほか、厨子の外に文殊菩薩と寿老人(?)が置かれていた。
ではお楽しみの地下霊場へ入ってみよう。
あれ? 意外に浅い・・・
「観音堂」と書かれていて、地蔵格子で内部が仕切られている。
祀られているのは、、、暗くてよく見えないが、文殊菩薩???
護摩壇の周りに丸い模様のあるタイルが見える。この中に三十三観音霊場で集めた砂がそれぞれ埋め込んであり、その上を歩きながら礼拝することで、霊場を巡ったのと同等の御利益を得ようという装置である。
薄暗いこともあっていい雰囲気。
(2003年09月04日訪問)