鳴門市の大毛島。市街からは海峡を隔てているが、架橋があり車で渡れる。きょうはここらで魚でも食べようと思って夕方から出かけてきた。
立ち寄ったのは「活魚料理
鳴門で海のものを食べるといったら、地元の人だったら「あらし」、「魚大将」、少し離れて「びんび家」あたりが定番かと思うが、あえて団体向けのお店を紹介するのは、ここがちょっとお城っぽかったから。
でもね、いろいろなアングルから見てみたけど、ちょっと城というのには無理があった。
それでも紹介するのは、このお店はもうなくなってしまったからだ。場所はここにあった。
この並びには「鯛丸」とういややお城っぽい活魚料理店もあるので、そちらもそのうち行ってみたい。
城建築探しは失敗したので、帰りに鳴門市街地にある
それでも駐車場に車を置いて、城のある山に登っていく。
山頂には妙見神社がある。
案内板によれば、この神社の石垣が撫養城の遺構なのだとか。
戦国時代に徳島には著名な9ヶ所の城郭があった。これを
撫養城は鳴門市の平山城だが、天守閣はなかったと考えられていて、現在の建物は模擬天守。模擬天守とは、歴史上天守閣がなかった城址にイメージで作った天守閣のことだ。現代ではちょっと難しい企画だと感じるが、昭和の時代には勢いでけっこう造られた。
まず妙見神社を見ていこう。
境内にはいってすぐ左側には水盤舎と神厩。
神馬は白馬で状態はよい。
その横には銃弾ふうの忠霊塔。
右側には社務所。
拝殿は入母屋平入り。夜には電灯が点くので、夜間参詣もできそう。
狛犬は備前焼。
立派な狛犬だ。
拝殿の後ろに回ってみると、たしかに強固な石垣がある。これが撫養城遺構ということだ。
天守閣はなかったとしても櫓くらいはあったのだろう。
石垣の上に末社が祀られている。
本殿の下が通り抜けられるようになっている。
好きだなぁ、こういう造り。
神社の対面に模擬天守がある。
神社と模擬天守のあいだには、絵馬堂の観月殿がある。
観月殿とは当サイトの観賞カテゴリのひとつで、神社の境内の崖の縁に作られた吹き放ちの社殿をいう。絵馬殿を兼ねていることが多い。
観月殿からは鳴門市街が一望にできる。
夜にも来れそうなので、鳴門市の夜景を楽しむためだけに来てもいいかもしれない。
模擬天守は、鳥居記念博物館という博物館になっている。
この博物館、ちゃんとした時間帯に見学したこともあるんだけれど、なぜか写真を撮っていなくて、こんな夜がちの写真になってしまった。
城の構造は3重3階。
もちろん営業時間外だった。
駐車場付近にあった忠霊塔。
同じく慰霊碑。
海軍の関係のもののようだ。
(2003年01月25日訪問)